2019/07/06
当ブログでは。言葉咎めの回数が多いので、いつもあら探しているように感じられるかも知れないが、単に耳を傾けていて、耳障りな言葉遣いをほっとけないだけである。有効というところを「友好的」と言ったり、フォアボールと言うべきところを「ファーボール」などと言い飛ばしていると、つい、釘を刺したくなるのである。
それはさておき、本日は、CSのGAORAで阪神戦を見ていて、狩野恵輔氏の解説に、久しぶりに花丸言葉を聞いたので、おおっぴらに褒めるのである。
感心したのは、めっきり出番の少なくなった鳥谷敬選手を、「レジェンド」になりかけているが、まだ38才であるから、うまく調子を上げさせて「レジェンド」にしないようにすべきだと明言したことである。当方が、かねて主張しているように、「レジェンド」は、引退選手への優しい慰め言葉であり、活躍している間は、何才であろうとレジェンドではないことを指摘してくれたことである。
プロの世界では、頑張れとの励ましはいらないし、かわいそうだと気の毒がられるのも迷惑ということだろう。
何しろ、大変な高給取りだから、ぶっ倒れるまで使い立てないと勿体ないと思うのは、当方の貧乏性のせいだろうか。球団経営者は、そう思ってみているのではないだろうか。
因みに、そのあと、ショートストップの守備範囲に話が行っていたが、当方が、鳥谷選手の守備を見ていた頃、と言っても、ほんの数年前であるが、サードはベースをがっちり守るのが責任だから、「遊撃」は広く守るのが務めだと言う感じの守りに感心していたものである。当時、三塁線方向に上がったファールフライをフェンス際まで追いかけるのを見て、そちらはサードの守備範囲とみていた素人の誤解を見直したものである。
サードに移った後、素人が見て驚いたのは、後継のショートストップがほんとにショートストップで、定位置のまわりしか守らないことだった。その上、守りがぎこちない。経験はそれなりにあったのだろうが、プロのショートストップのレベルに達していなかったのであろう。
素人考えであるが、野手の善し悪しの物差しに「エラーの多い少ない」は当然あるだろうが、守備範囲の広さ、そして、その広い範囲を固く守ることにプロの技の見せ所があるように思うのである。
名手鳥谷選手は、素人には、走者と送球が交錯する事態で目が霞んだかと思わせる凡プレーが出てショートストップを外されたように見えたが、通常の打球守備であれば、時に視力に障害が出ても問題なく守れたはずである。もっとも、さすがに、打撃には悪影響が出ていたのかも知れない。不調でも休めない連続試合出場の副作用とも見えた。いや、テレビ観戦していただけの素人の意見である。
それ以外に、レフトが遠投できないとき、さりげなく何歩か近寄って負担を軽くするところがあったように見えたのである。但し、余り寄せすぎると、いたわられたレフトがプライドを傷つけられるから、次第に嫌われるのであるが仕方ないところである。
と言うことで、本日は、狩野恵輔氏のさりげない発言で、随分目が拓けたのである。感謝感激である。
以上