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2019年9月20日 (金)

新・私の本棚 関尾史郎 三国志の考古学 「出土資料から見た..」 1/4

 東方書店 2019年6月初版        2019/09/20記

私の見立て ★★★★★ 貴重な考古学資料 必読もの

□総評
 本書は、一般読者も対象として、各所で「三国志演義」との連携はないと明言していますが、当方は正史派で、ま、聞き置くことにする程度です。というものの、本書は、三国志時代の時代環境をもとに、当時の遺跡、遺物の考古学的考察を重ねているので、少なからず、関心の薄い話題もありますが、全体として、誠に堅実、かつ精緻な考古学的考察が満載で、大いに参考になります。同時代の国内考古学資料に示される定見が、国内資料の常套解釈に引きずられて、随分いびつになっているのとは別世界です。

 星が五つ満点で五つでは不足と言われるかも知れませんが、あくまで当方の勝手な見立てで、大変高く評価した記事であると、誤解なく読み取ってもらうための目安を示したものであり、外野からのご意見は無用です。(誤解されると困りますが、記事本文への批判はかまわないのですが、見立てへの批判は無礼そのものとして、固くお断りするのです)

□概要紹介の試み
 まずは、曹氏一族に関する遺跡、遺物について述べた後、魏武曹操に関する遺跡、遺物の紹介と考察です。マスコミ報道では、安直に、「遂に曹操の墓が発見された」と決めつけていますが、精査するとそうは言い切れないとする賢察が示されています。
 次いで、「呉の地方行政と地域社会」にまつわる簡得類、つまり、戸籍簿などの断簡が発見され、東呉地方社会の実相が推定できると考察を加えています。
 続いて、「諸葛亮北伐と涼州」、つまり、蜀漢宰相が、遙か西域との連携を試みたことについて考察が加えられています。
 最後に、「魏と中央アジア」関係の考古学的資料に考察が加えられています。
 いずれも、本来、素人が批評できる内容でなく、以上が的確な紹介とは思いませんが、何かの参考になれば幸いと思い書き連ねました。

□望蜀譚
 さて、以下の3ページは、著者の古代書写事情における紙、竹、木の使い分けに関する慨嘆に対する当方流の突っ込みであり、決して、著者を非難しているものではありません。言うならば、「望蜀」の連発です。
 気が向いたら、ちょろっと目を通していただいて、当方のホラ話に、感心するなりあきれるなりしていただければ幸いです。

 曰く、「東呉孫権政権下の地方官僚が戸籍簿などの大量の帳簿類の蓄積に竹素材の竹簡を比較的多用し、これに次いで、木素材の木簡を使用し、紙素材の使用が少ない」ことに関する不審の慨嘆に勝手に説明を試みるものです。

 つまり、同時代人になったつもりで、三種の書写材料ごとの諸事情を「考現」したものです。勝手に、見てきたような夢物語を述べていると見るか、推定を面白がるか、それは、読者の勝手ですが、別に賛否の総選挙を求めているのではありませんので、「馬頭星雲」はお断りと申し上げておきます。くれぐれも、学問の論議の場で、えらそうに、仲間内でしか通じない姑息なため口を叩かないようにお願いしたいのです。

 前例のない想定は、泥かぶり覚悟でないと表明できないのです。

 そして、自己記事のダメ出しは、素人の任に余るので、考古学専門家の考証にお任せします。

                             未完

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