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2019年10月15日 (火)

今日の躓き石 毎日新聞報道 「人生に終止符」に異議あり

                        2019/10/15

 本日の題材は、毎日新聞大阪夕刊3版スポーツ面である。躓いて倒れ込んだのは、大学野球のチーム勝利の後の主将談話で、「人生に終止符を打つ」と言ったとする大変な「サプライズ」、心に突き刺さる衝撃である。引用符はないが、天下の毎日新聞が談話を捏造して、フェイクニュースを流したとは思えないので、このままの言葉遣いであったと判断して苦言を述べる。

 良く見ると、それは、当世流行りの若者言葉の戯れ言で「野球人生に終止符」と言うことらしいが、天下一の最高学府である京大学生から、こんなとんでもない言葉が出るようでは、正しかるべき都の地で、日本語の伝統は、既に崩れ落ちているのかも知れないが、毎日新聞の良心に期待して苦言を述べる。

 誰もが生きている「人生」は一つしか無い。命が一つしか無いのと同じである。「野球人生」は間違った言い方である。人生に終止符を打つのは、自ら死を選ぶことである。人前で、しかも、全国紙記者の前で、かるがるしく口にすべき言葉ではない。絶対に。

 また、少し言い換えて「選手生活」を言うとしても、「終止符」を打つのは、とてつもない愚行である。正しい日本語で言って「衝撃的」である。この後、大学野球の選手としての生き方は続けないとしても、これまで続けてきた野球というスポーツは、捨てられないと思うのである。生きている限り、心の中に生きていて、機会があれば、草野球やキャッチボールだってできると思うのである。それこそ、ほんまもの人生の一部ではないのだろうか。

 どうか、「野球最優先の生活に一旦休止符を打つ」としても、この後は、ゆっくりと人生を生きていただいて、また野球の世界に還って欲しいものである。切ったスイッチは入れ直せるはずである。

 以上、年寄りの苦言である。耳を貸そうが貸すまいが、それは、本人の好き好きである。

 それにしても、毎日新聞の記者には、このような絶望的な発言をそのまま報道して、子供達をやるせない気持ちにすることが、報道人の使命なのだろうか。今回は、当方の筆の切れ味が悪いが、やりきれないのである。

以上 

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