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2020年1月30日 (木)

今日の躓き石 毎日新聞の深奥たる石炭火力推進方針批判に及んだ低俗、野蛮な「リベンジ」汚染

                            2020/01/30

 今回の題材は、毎日新聞大阪朝刊12版オピニオン面「記者の目」コラムに、大々的に掲載された科学環境部記者の論説である。

 ことは、温暖化防止国際会議で、日本が、石炭火力推進方針の撤回を明言できなかったことに対する非難のようであるが、記者は、ことを、スポーツ記事のように、対立勢力間の報復合戦と捉えて、冷笑していると見える。このような低俗な野次馬論議は「両陣営」の有意義な議論に血潮を浴びせて、冷静な討議に熱水を差すものと見える。

 「脱石炭」を諦めていない環境相が、「リベンジ」に動いたと言うが、一国の環境製作の主管大臣を、個人的な復讐心に駆られて行動していると見くびって非難するのは、記者自身の矮小な政局勝敗観を投げつけているようなもので、投げつけているのは用語として最低の「汚物」語だから、これは一種の自滅行為であろう。

 熱血を煽るスポーツ界には、やられたらやり返す、血祭りだ、天誅だという「リベンジ」汚染が、若者世界に広がっていて、大変嘆かわしい状態にあるのだが、責任ある地位の全国紙記者が、国家としての環境政策を論じるべき高度な論議の場で公人を血に飢えた「復讐鬼」扱いするのはどんなものか。まさしく、数字稼ぎの悪乗りに見えて、さもしいのである。

 本記事が英訳されれば、記者の大臣罵倒は一段と明確だが、冷静な読者は、記者に「言葉のテロリスト」像を見るのではないか。筆誅も、言葉を選ぶべきだと思うのである。

 と言うことで、あまりに低級の失言なので、こらえ性無く書き立ててしまったが、全国紙の幹部記者に求められるのは、高度な言語感覚ではないだろうか。

 非難対象の政治家は、「セクシー」(sexy)など、うろ覚えのカタカナ言葉を口走ったとして手厳しく批判されているが、原語ではcoolと大差ない口語表現と思われ、一級の政治家が公の場所で口に出すべき言葉ではないと思うが、どちらかといえば悪影響の少ない些細な勘違いであり、かたや、ここに炸裂した「リベンジ」世界観は、記者の発言であるから「物議」を醸さないかも知れないが、血塗られた紙面がたちの悪い言葉の蔓延に手を貸し、未来を担う若者に悪例を示すということで、実に重大な、罪深い失言である。どうか、口を慎んでもらいたいものである。

以上

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