今日の躓き石 NHKBS1スペシャル パン職人に「血の復讐」は似合わない
2020/03/28 追記 2020/04/02
今回の題材は、元々は、NHKが番組の合間に挟んでいる「プレマップ」なる番組予告である。躓くどころか、向こうずねを丸太、と言う感じであった、英語で言う【Surprise】であったが、それが、何度もやってくるのは、難儀であった。
追記:ここ数日の番組予告は短縮されていて、「リベンジ」が耳に入らなくなった。少なくとも、指摘した問題点は消滅していることを追記した。
再追記:いや、予告編に長短二種があるると言うだけで、長扁は、相変わらず血塗られているのである。公共放送たるものが、このようなとんだ恥曝しの言葉遣いを、次代を担う子供達に学ばせているというのは、何とも、困った風景である。
不定期ながら、結構ぶちのめされる頻度が高く、社会に大きな害悪を流しているので、この言葉の蔓延拡大を抑えるためには、きつく言わざるを得ないのである。と言うことで、調べてみると、これは下記番組紹介が汚染源らしい。まあ、当然だろう。こうした悪質な言い方は、みんなが止めないとどんどん拡散するのである。
[番組紹介]NHKサイトから引用
BS1スペシャル「目指せ!世界一のマエストロ パン職人たちの頂上決戦」
今年1月、パリで行われたパン職人の頂点を決める4年に一度の世界大会に、日本代表が挑んだ。3人チームで8時間の制限時間内に味・技術・スピード・芸術性を競うもので、日本代表は前回6位と低迷。今回はリベンジを果たすべく、研究を重ね、最強の布陣でのぞむ。番組は世界一のマエストロを目指す日本チームに完全密着。世界最高峰の職人たちの類まれな技術、気温やわずかな水の量などで出来上がりが違うパンの奥深さに迫る。
【出演】服部幸應,【語り】秋元才加
どうも、パン職人の世界大会で優勝をめざす姿を紹介する番組のはずが、何を勘違いしたのか「リベンジ」と血なまぐさい復讐譚に仕立てている。よくみる、前回5位に落ちたのがよほど不満だったらしいが、世界で5位になったのが生死に関わる屈辱とは、ある意味、大した自信と思うのである。
それにしても、なぜ、普通につまり謙虚に「チャレンジ」と言わないのか。パン職人は、スポーツ畑の粗暴な口の利き方なのだろうか。
素人の勘違いかも知れないが、パン職人の腕比べは、格闘技などではなく、芸術の分野だと思うのである。少なくとも、やるかやられるか、やられたらやり返すという野蛮な世界ではないはずである。
いろいろ考えると、どうも、NHKのスタッフが勝手に興奮して、「決戦」などと血しぶきをまき散らしているのではないかと思われる。担当者が興奮して、パン職人に泥を塗る暴言を浴びせたようである。「完全密着」の副作用だろう。それにしても、公共放送は、客観報道が基本だろう。
色々書き散らしたが、話の落ち着き先として、どうか、書いた言葉がそのまま全国放送される方々は、もっともっと言葉の暴力に気づいて欲しいのである。誰も耳を貸さない、素人の不注意な暴言ならともかく、後世を担う子供達のお手本として、正しかるべきNHKスタッフの言葉遣いが、これほど粗雑では、たまらないのである。
以上