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2020年6月27日 (土)

新・私の本棚 刮目天一 プログ記事公開質問への回答    1/3

                                       2020/06/27
 本件、貴ブログで公開質問いただいたので、対して公開回答いたします。
 九州王朝説は古代史の躓き石だろ(^◇^)

◯始めに
 貴ブログを折に触れて拝見しているのですが、それぞれの記事の貴見の元になっている史料の「史料批判」が、大抵の場合、よくわからないので、安易な批判を避けています。
 要は、大抵のご意見は、どんな根拠でそのような理解に至ったかよくわからないのです。

 今回も、折角時間をとっていただいたのに、貴質問の趣旨が今ひとつわからないので、小刻みに回答いたします。

 まず、小生のブログ記事は、別に川村氏の人格攻撃でなく、また、氏の国内史料基点の論考の筋道を非難しているものでもないのです。むしろ、確たる基点から進めているにしては、事実誤認や時代錯誤が目立つので、丁寧に字数をかけて指摘しているものです。

 また、学術論であれば、批判対象の「九州王朝説」の全貌を確認した上で展開すべきです。ここは、末節である古代史書の評価基準を論難しているようですが、それは、「九州王朝説」批判と言っていいのか、大変疑問です。

 小生のいう「躓き石」は、「大丈夫」(巨漢のこと)が気づかずに踏み越えても、子供が大けがする邪魔ものを言うのです。要は、間違った、きたない言葉を、後世を担う子供達に伝えたくないから、延々と、全国紙記者や公共放送担当者に対して、うるさく警鐘を鳴らしているのです。趣旨をご理解いただけていますでしょうか。

 世人に警告するなら、どこでどう躓くのか指摘しなければなりませんが、川村氏は、気づいてないのでしょう。

 と言うような事どもは、議論しても進まないので、隋書俀国伝の史料解釈に挑んでいるわけで、川村氏非難でないことを繰り返します。

*各論展開
 と言う事で、ようやく、貴兄の見解に対応できるわけです。

 まず、長野氏を「古代海洋技術の専門家」と崇めて、無批判で称揚するのに賛成できません。掲示の新書は、小生が手厳しく虚偽(フェイク)の塊、「全体として悪書」と批判していて、貴兄と評価が大きくずれているので、この際、貴見に従うことはできません。なお、「古代海洋技術」なる新語は、古代史論には通用しません。用語の時代錯誤には、目立つものも、目立たないものも合わせて、くれぐれもご注意ください。

 また、長野氏が、憶測の根拠とされている「日本書紀」は、少なくとも、当分野では、「史料として全面的には信頼できない」として保留しているので、これもまた議論の俎上には載せられません。史料批判で門前払いです。

 と言う事で、折角のご批判ですが、誠に恐縮ながら、六世紀末、ないしは、七世紀初頭、瀬戸内海を、隋から渡来した帆船が易々と航行したとする根拠はいただけなかったと考えます。「易々と」というのは、隋使船を案内して万に一つの失敗もない、と言う意味です。

 要するに、陸上街道に難船の危険は全くないのに命がけで船に乗るのが理解できません。中原人は、山東半島まで、安全、安心な大地を行く街道行程であり、竹斯国まで(倭人伝)万二千里の大半が海船の地獄行程を無事乗り切ったのに、不沈大地を離れる危険に取り組むことが理解しがたいのです。

 裴世清は、軍命達成になら命をかけたかも知れませんが、文官であり、使命を果たして無事帰国報告が至上命令ですから、命を惜しんだと思うのです。

 言うまでもありませんが、小生が述べているのは、数多くの難所があり、地元漁師の手漕ぎの小舟ならいざ知らず、吃水が深く、幅広で、舵の効きが悪い大型の帆船は、無事通れない(可能性が大変高い、絶対安全とは言えない)というのであり、反論には、難所を残らず解消したとの論証が必要です。信用できない著者の伝聞や史料を盾に取るのではなく、信じるに足る論証を提示いただくようお願いします。

*無法な悪書
 因みに、長野氏への重大な難詰は、史記、漢書から魏志に至る中国「正史」に一切登場しない「海路」なる無法な用語を振り立てて、無法、無意味なな推論を繰り広げている点です。
                                未完

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