今日の躓き石 毎日新聞の暴言 米国企業が連邦政府に血の報復「リベンジ」の疑惑
2020/07/12
本日の題材は、毎日新聞大阪朝刊14版「総合」面のクローズアップ「5G整備米国内対立」なる重大な記事である。
同様の暴言は、主として(比較的)無教養なスポーツ面で多発しているが、今回は、教養豊かで国際性に富んだ記者の執筆と思われるので、同社内の「リベンジ」誤用は、広く潜伏し多発しているのではないのかと危惧される。大半の良識ある記者は、不穏な言葉遣いを避けていると思うが、今回のように、屑記事が掲載されると、各員の日々の努力はぶち壊しなのである。
報道に依れば、某米国企業は、10年前の連邦政府、主として、国防総省の決定で事業計画を覆され、会社が経営破綻したのを恨みに思っているようなのだが、だからといって、「血の報復(revenge)を企てている」というのは、大変な告発である。ペンタゴンにテロ攻撃、と言っても、お手の物のIT技術で、サイバーテロでも目論んでいるのだろうか。大変不穏当である。
全国紙の記事で、米国内の連邦政府と企業の間の抗争を、このように不穏当な決めつけで書き立てるのは、報道の自由をはみ出していると思う。毎日新聞の編集部がそう思わないというなら結構だが、そのような告発は、十分な裏付けが必要ではないか。不審に思うのなら、当記事の当段落の直訳を作成して、駐在員から、関係者の意見を取材したらどうか。
全国紙の報道については、とかく政治的な偏向が云々されるが、今回の暴言は、特定の私企業に対する告発であり、「フェイクニューズ」とは別次元の低劣さと思うのである。
以上
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