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2020年7月27日 (月)

私の意見「陳壽の見た後漢書」サイト記事批判 謝承後漢書談義 ・補追 5/5

                 2016/03/22 追記 2018/05/05 2020/02/15, 03/31, 07/27 2024/04/06
 私の見立て ★★★☆☆ 誤解、誤読の反面教材

原記事の追記段落
*魏牧魏「後漢書」と言う妖怪
 因みに、当記事筆者は、別の場所で、『翰苑』は、高麗条において「魏牧魏後漢書」なる六文字書名を引用していると見ていると書き綴っている。これは、論議の余地無く、翰苑(写本工)の誤写によるものである。(原著者、編者の責任ではない)

 写本内の別の場所でほぼ正しく書かれている「魏収後魏書」(魏牧)と「笵曄後漢書」(笵曄)のそれぞれ五文字が、翰苑現存写本の写本工の脳内で混線したものである。しかも、途中で気づいてつじつま合わせしようとしたものが、六文字になっているのか、お手本とした写本に、すでに誤記校正が加筆されていてそれを正解、誤解したものか、とにかく、翰苑は、その誤写の来歴について、いろいろ空想が楽しめるのである。

 それはそれとして、本件は、明瞭な誤記であるが、同様の愚にも付かない誤写が、少なからず校正されず放置されていることが、翰苑現存写本の「史料としての信頼性」を、ほぼ帳消しにしている。

 Wikipediaによれば、「魏収後魏書」(2件+後魏書1件)は、中国北斉の魏収が編纂した北魏の正史(CE554頃の成立という)であり、おなじみの三國志の「魏書」と混同されるのを避けるため、『北魏書』『後魏書』なる通称が施されるものである。

 因みに、陳寿「三國志」の「魏書」(魏国志)が、「通典」、「御覧」などに「魏志」と誤記でなく書かれるのも、この混同を避けるものであることは衆知と思われる。

 当ブログ筆者のようなど素人が、一読して、すぐさまこうした勘違いに気づくのに、翰苑写本の誤った字面を信奉するのは、原文重視の姿勢であり、堅実な取り組みに敬意を表するが、翰苑現存写本の問題点を無視したものであり、福永氏ほどの部串木野方が、持論の根幹に据えるのは、のことに暢気なものと思う。

                                以上

追記:2020/03/31
 コメント回答には収まらないし、一般性があるということで、別記事を立てたので確認いただきたい。
私の意見「陳壽の見た後漢書」サイト記事批判 謝承後漢書談義 補充

▢追記 2023/09/20
 後出であるが、「翰苑」現存断簡に関する史料批判(2023/07/09)を参照いただきたい。「翰苑」が格式正しく復元されれば、史料評価できるというものである。
 私の所感 遼海叢書 金毓黻遍 第八集 翰苑所収「卑彌妖惑」談義
                                                                                                                 

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