今日の躓き石 「デジカメウォッチ」を徘徊する「レンジファインダースタイル」の亡霊
2021/01/29
今回の題材は、特定の記事というわけではない。「デジカメウォッチ」の新製品紹介で、無法に表れる「レンジファインダースタイル」なる奇怪な形容の無法を指摘するものである。
以前、最初に指摘したときは、富士フイルムの強引な商品コンセプトによる売り出しかと思ったものである。
歴史上、レンジファインダーを最も目立たせていたカメラは、「ライカ」である。
最新のデジタルカメラは、ビューファインダーは備えていても、レンジファインダーは備えていないから、レンジファインダーカメラというとウソになるのだが、だからと言って、「スタイル」は、ごまかしであり、あざといと思ったものである。しかし、富士フイルムのニュースレリースにそのような言葉はなく、デジカメウォッチの誤報、でっち上げと感じたのである。しかし、事態は、一向に是正されなかったのである。
今般の新型機は、正面から見て、右肩のビューファインダーはなく、メーカーとして「まがい物はやりません」といういさぎよい宣言に見えるのだが、依然として、デジカメウォッチでは「レンジファインダースタイル」なるまがい物として出回っているのである。不思議な話である。担当者の視力検査が必要ではないか。
素朴な疑問として、同サイトの記事は担当者の書きたい放題で、ファクトチェックはないのだろうか。掲載する記事の用語誤りを指摘する編集長は、いないのだろうか。
それにしても、無知で頑冥な担当者というのは、何とも、困ったものである。
そして、気の毒な富士フイルムは、自社の新製品に泥を塗られれて、恥とは感じないのだろうか。たしかに、「クラシカルで美しいデザイン」とは、何かつっかえたような表現であり、自社製品を「美しい」と単調に自賛するのは不器用であるが、まがい物扱いは、断固排しているのである。
以上