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2021年1月 3日 (日)

新・私の本棚 番外 「英雄たちの選択新春SP “ニッポン”古代人のこころと文明に迫る」再論 2019 5/7 改

  2017..2019/01/03 記2019/01/13 確認2021/01/03

*無視横行
 それにしても、番組の流れで、時に、ガイド役の説明者に、当然とも思える素朴な疑問が呈されますが、屡々無視されるのはどうでしょうか。
 回答に窮して、次に進めているのでしょうか。別にガイド役を困らせようというつっこみでもないのですが、想定外、台本外の質問は無視する習性の人なのでしょうか。芸人として、度外れに抜けているように見えます。

 例えば、纏向の大型建物柱穴が先立つ丸穴が角穴になったと説明していますが、何があってそう変わった(と決め込んだ)のかとの質問に返事がないのです。
 また、建物の時代比定が、大幅に旧くなった件も、返答がないのです。トップ指示でそう言わされていて、箝口令でも敷かれているのでしょうか。
 それより、磯田氏が、どさくさ紛れに纏向遺跡を二世紀としているのも、司会者に禁物の素人判断であり、視聴者は、マニアが浅知恵を競うのを見たくて、NHKの特番を見ているのではないと思うのです。

*東西基線の意義
 いや、素人考えという点では、纏向論などに見られる古代史論も、ある意味、素人考えを脱していないのは困ったものです。

 例えば、纏向建物は東西基線の配置ですが、太陽の運行に世界観を託したものです。会稽東治の東などという表現は、天下を二分したものであり、南北は度外視されているものです。単に、何らかの直線上に縄張りされたというものではないのです。
 これに対して、君子南面などの中国思想は、南北基線であり、歴代王都で、東西基線を敷いた例は、まず見られません。
 つまり、基本思想が、根本的に違う
のです。

 また、所詮当時の人が引いた縄張りは、結構うねっていて「完璧な直線」の筈はないのです。基線は、理念なのです。

□暴走と混乱
 いずれにしろ、全国視聴者に代わって質問しているのに無視とは、無礼にもほどがあるのではないでしょうか。芸能バラエティーばりに、アドリブは禁止なのでしょうか。それなら、NGで撮り直すべきです。

 司会者ご両人が、先に書いたような私見を言いっぱなしで、相手に無視されても何も言わないのも、おかしな話です。視聴者に伝えるというプロの根性はないのでしょうか。

 それ以外でも、古代史マニアや新説愛好者の言いっぱなしの私見が飛び散らかされていて、「史学」の裏付けのないままです。

 それをもてはやすように、だれかが操作すれば、でかい表示がバチバチ切り替わって、全土一律に追従するという幻想を与えているのが、今回の番組のだまし絵です。
                          未完

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