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2021年1月 6日 (水)

今日の躓き石 毎日新聞社「第100回高校ラグビー」報道の改善~消えゆく「リベンジ」は、死なず

                              2021/01/06

 今回の題材は、毎日新聞大阪朝刊のスポーツ面「第100回高校ラグビー」報道におけるゆるやかな改善である。ゆるやかと言うのは、記者間の感性の違いで、一向に改善されない無分別な個体と、まあ、取り敢えずこの言葉はやめとこうとする分別のある個体が入り交じっているのだが、後者の記事には、「リベンジ」などという汚染された言葉が出てこないから、この場で指摘しようが無いのである。印象として、問題発言が減ったのではないかと思うだけにとどまっている。信賞(必罰)の務めが果たせていない点については、ここにお詫びするのである。

 今回も、何にも無しなので済みそうだったのだが、準決勝の敗戦戦評で、見たくもない「リベンジ」が炸裂して、この記事になったのである。選手の発言引用でないから、担当記者の勝手な当てはめと見るものであり、どうみても、事実報道の大義の下に正当化されるような大層な記事とは思えないのである。勿体ないことである。

 最近強調している見方を言うと、毎日新聞読者のかなりの数が、血なまぐさい、罪悪の昂じる行為と見なす可能性のある言葉を、この場で敢えて採用し、三年生選手の将来に暗雲を投げかける気が知れないのである。読者は、記者のことなど意に留めず、高校生にもなって、悪ガキばりの汚い発言をした選手として記憶するのである。こう言ったら、苦言に反発して、逆ギレするのだろうか。

 くれぐれも、各記者の職歴に汚点を残さないように、どう見ても分のない「リベンジ」擁護活動に加担しないようにお願いしたいものである。そうでないと、今回は、クラシック音楽の分野にまで、汚染が及んでいるのである。くれぐれも、恥の多い言葉の普及に尽力したなどと書かれないことを望むだけである。

 取り敢えず、当ブログの立場では、署名記事と言えども、個人攻撃はせず、最終責任は毎日新聞社にあるという見方であり、各担当者の理解を仰いでいるのである。担当記者の失策を、そのまま読者に届けるのであれば、編集部には、何の校正機能もないということであり、それなら、ネット報道と大差ないのである。紙面の背後に大勢の叡知が働いていると信じなければ、宅配講読を続けられないのである。

以上

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