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2021年7月30日 (金)

私の本棚 相見 英咲 「魏志倭人伝二〇〇〇字に謎はない」 最終  6/30

 講談社 二〇〇二年一〇月刊
 私の見立て☆☆☆☆☆   詐欺である                               2018/04/12 追記 2019/07/22 2021/07/30

*百花斉放
 そのあと、読者が十分了解できないまま、先賢諸説のこき下ろしが続くが、根底となる「倭人伝」なる史料が未確定だから、何を提示しても、しょうがない。
 以下、松本清張氏の露払いに続き、「大和説」「九州説」の概要が示されるかと思ったが、概要無しに深入りしているのは、困ったものだ。
 まるで、酔っ払いがくだを巻いているようで、何を言っているのか明解で無いから、逃げ出す方が適確かも知れない。

*アキレス腱(P13)とネック(P14)
 それにしても、「大和説のアキレス腱」という言い方は、失笑ものである。弱点は、これ一つだけで、後は不死身だというのである。実際のアキレス腱断裂は、重傷だが致命傷ではないし、正しく治療すれば、かなりの程度回復する。両脚同時でなければ、全く自力で移動できないわけではない。比喩は、適切でないと意味不明、むしろ逆効果となる。生かじりは禁物である。

 もっとも、九州説も、同様の嘲笑を浴びている。「最大のネック」とは、何のことか。意味不明の極みである。
 
調べると「ネック」は、瓶の首、つまり、「ボトルネック」が、瓶の吐出を制するという意味らしいが、「アキレス腱」の重大性と不揃いである。大体、寸胴な容器をわざわざ多大な労苦と高度な技術を動員して「ネック」に絞っているのは、「ネック」に絶大な効用、価値があるからである。
 重ねて言うと、比喩は、適切でないと意味不明、むしろ逆効果となる。生かじりは禁物である。 まるで、散歩中に路上に「落とし物」を見つけて、拾い食いしているようである。せめて、泥を落として、匂いを嗅いで、誰か通りがかりのものに毒味させてから食いつくべきである。因みに、奈良公園名物の「落とし物」は、はやり歌で言う鹿の「ふん」である。

 念押しすると「最大のネック」は、比喩を掴(つか)み損ねたと失笑ものである。ネック部が太ければ、ネックの段差、隘路は緩和するのである。自分が何を書いているか、理解していないのではないか。

 また、「ネックを解決」とは、どんな比喩なのか。折角絞ったクビを、無理矢理膨らませて、どうしようというのか。
 後先考えない比喩起用は不用意である。自滅である。自罰である。


*「商品化期」の意味(p14)
 続いて、「商品化期」なる独りよがりの小見出しに続いて、諸氏の意見がさらし者になっているが、肝腎の「商品化期」の意味が不明だから、著者に付いていけない。
 いや、この愚は三品彰英氏の造語のようだが、著者が、鸚鵡返ししているので、独りよがりの小見出しと見える。拾い食いは、慎んで欲しいのである。読者に毒味させているのだろうか。

 著者に「議論が粗雑」「恣意的に過ぎる」と非難されても、批判された論者はおまえごときに言われる筋合いはないと言うだろう。まことに同感である。勝手な思い込みで、勝手な主張をしていては、誰も、相手してくれないのである。

 繰り返すと、まるで「一人スカッシュ」である。さすがに、武光誠・山岸良二の二氏の批判発言を引いているが、それについても、「妥当」(意味不明)としか言わない。

 所在地論者列伝は、松本清張氏に始まるが、引用批判されているのは所在地論ではないので、ヘンテコである。

 また、松本氏の論法は、元の倭人伝にあったが以後失われたと紹介され、著者は、「このような議論が許されるなら、どんな議論も可能になろう」と指摘するが、これは、実は松本氏論法に対する褒め言葉であり、著者は、以下の「議論」と言うか、仮説構築で、大いに見習ったということなのだろう。「春秋の筆法」マニアなのだろうか。

 因みに、現下の風潮では、誰も、仕切っていない無法状態なので、許すも許さないも無いのである。そんなこと言うやつの顔が見たかったら、ご自宅の洗面台に立ったら、好きなだけ長々と、細々と見えるのである。

                      未完

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