今日の躓き石 NHKBSにはびこる低級失言 国際「同級生」と明日のない「フューチャー」
2021/07/11
今回の題材は、大谷選手をはじめ「大リーグ」に挑んでいる名選手達の活躍を伝えてくれているNHK BSのMLB中継であるが、言うならば、スポーツ中継の最高峰に似合わぬ失言があったので、以後の戒めにしていただきたいと思い、ここに苦言を述べていくことにした。
*大洋を越え、月日を超えた「同級生」
今日は、登板日でも無いので、打席の巡ってくる合間の時間塞ぎのネタ切れで注意が散漫になったか、”大谷選手とチームメイトが、誕生日の近い「同級生」”だと、とんでもない失言があったのである。
この際だから、丁寧に確認しておくと、合衆国では、学校の新学年は、9月に始まる。一方、日本では、4月が新学年である。ずれているなどと言うものではない。
つまり、完全に外れているので、両者は、端から、「同級生」どころか、「同学年」にもならないのである。変に言葉をこね回さなくても、「同年」とか「同期」と言えば、それで済むのではないか。こうした国際的な話題で、知ったかぶりするには、学年開始時期が、各国で一致しないことは、忘れてはならないことだと思うのだが、どうも認識が行き渡っていないようである。
と言っても、ことは、NHKの独占でなく、全国紙の文化面の各国囲碁界の話題で、でかでか、ぞろぞろ紙面に出たりするので、ことさらに警鐘を鳴らすのである。
元に戻って、高校で同窓でも、学年が違えばクラスが違うし、同学年でも学級、クラスが同じとは限らない。よほど調べない限り、あるいは、当人に確認しない限り、「同級生」とは言えないのである。
このあたりは、半人前の芸人の低級の失言が世にはびこって、ほとんど社会問題になったが、まだ、この地上から撲滅されていないので騒ぎ立てるのである。
それにしても、NHKのアナウンサーが、このような馬鹿馬鹿しい、札付きの「バチネタ」(罰当たりなボロネタ)を温めていて、最高の舞台でボロっと口にするというのは、信じられないものである。
*「フューチャー」の怪
それにしても。今回の中継は、大谷疲れの谷間なのか、大谷を「フューチャー」するMLB制作動画などと「迷言」もあって、何か、長時間出ずっぱりで、寝ぼけたかという感じである。NHKは、イニング間の息抜きがないので、お疲れなのだろうが、ご自愛頂きたいものである。30分に一回、番宣を挟むとか、配慮して頂きたいのである。視聴者も、かじりついているわけではないのである。
それにしても、このように日本語の発音/表記と縁遠い言葉をすらりと口にするのは。日頃の鍛錬の賜物かと思うのである。きっと、「若隆景」(わかたかかげ)も、力まずにさらっと発音できるのだろう。
もちろん、NHKのアナウンサーの手元には、沢山のネタの収まった玉手箱があると思うが、勘違いだけでなく、ネタの賞味期限切れもあると思うので、時に、冷静に点検いただくのも一案である。
*NHKは、最後の砦
民放の中継アナウンサーは、その場の思い付き、勝手な造語で、無邪気な視聴者の注意を引くのが定職なのか、言うのも馬鹿馬鹿しいほど放言が多いのだが、NHKのアナウンサーは、十分な訓練を受けた名人揃いと思うので、ここに、一言苦言を述べるのである。
未来を担う子供達に、たわけた言葉を遺さないで欲しいのである。
以上
« 今日の躓き石 囲碁界に怨念復讐の渦~毎日新聞の「リベンジ」蔓延拡大 再説!! | トップページ | 今日の躓き石 NHK BSで蔓延する用語の乱れ 「将棋倒し」「コロナ」 »
「今日の躓き石」カテゴリの記事
- 今日の躓き石 毎日新聞夕刊一面の墜落 今ひとたびの「リベンジ」蔓延(2024.08.28)
- 今日の躓き石 日テレプロ野球放送の「リベンジ」連発の恥さらし(2024.08.20)
- 今日の躓き石 NHKに出回る「リベンジ」病 懲りない粗相(2024.06.28)
- 今日の躓き石 毎日新聞スポーツ面の「リベンジ」再来 順当な番狂わせか(2024.06.04)
- 今日の躓き石 毎日新聞 名人戦観戦記の「屈辱」(2024.05.18)
« 今日の躓き石 囲碁界に怨念復讐の渦~毎日新聞の「リベンジ」蔓延拡大 再説!! | トップページ | 今日の躓き石 NHK BSで蔓延する用語の乱れ 「将棋倒し」「コロナ」 »
コメント