今日の躓き石 卓球メダリストに不吉な「継承」 指導者の自覚と猛省は?
2021/08/06
本日の題材は、NHKで、たった今まで実況放送されていた男子卓球団体三位決定戦である。と言っても、選手が、勝利に酔いしれて無思慮な暴言を吐いたのではない。冷静たるべき、NHKアナウンサーと解説者の不都合な口ぶりである。といっても、解説者は、台本を演じたわけでもないし、実況だから修正不可能である。それでも、不都合だと指摘するのは、関係者にご自分の責任を理解いただきたいのである。
*「リベンジ」継承の不吉さ~指導者の責任
卓球団体戦、銅メダル獲得は喜ばしい限りだが、最終に近づいて、解説者の口から、金メダリストが国内試合で「リベンジした」との汚らわしい言葉が出て、金メダリストの暴言は、先輩の指導の成果かと思うのである。もちろん、大人は、自分の言葉遣いに責任を持つものであり、先輩に付け回しなどできないのであるが。
とは言え、指導者の立場の方は、どうか、今日から悔い改めて、汚い言葉を滅ぼすことに晩節を献げて欲しいものである。
言葉の口移しは、一瞬で脳裏に刻み込まれて消えないが、それを消せるのは、身近の「レジェンド」、神棚の御札しかないと思うのである。
NHKが、現行回の朝ドラで堂々と「リベンジ」を唱えるほどだから、指導者も犠牲者でしか無いのではないかと思うが、取り敢えず、「大人は」と申し上げておく。
是非とも、是非とも、ご一考いただきたい。
おかげで、勝者インタビューがドキドキものであった。勝つつもりで試合したはずだから、勝ったときの言葉は用意できていたのではないかと思うのであるが、三人ともまことに謙虚で、尊敬に値する言葉であった。個人の感情的な思い入れは、当然溢れるほどにあったと思うのだが、何とか抑えて頂いて、世界に向けてナマの感情をブチまけるのは、今後ともご勘弁頂きたいのである。
*「レジェンド」の不安~NHKの務め
因みに、NHKアナウンサーが連呼していた「レジェンド」は、誤用がのさばって大変耳障りなのだが、Legendは、「過去の遺物」と理解されることが多いので、ご注意いただきたいものである。
生ける骨董品と思っていた老雄が活躍するから、面白おかしく報道されているのである。要は、異様だからニュースになるのであり、それを、外国人が真似すると、これまた、面白がられるのである。
それとも、NHKは、卓球界には世界の用語を改革する力があると思っているのだろうか。一度、みんなで相談いただきたいものである。
以上、全国がよろこびに「どよめいて」いるときに、率直、無遠慮に不吉なことを言うのは、当ブログの務めと思うのである。
以上
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