今日の躓き石 毎日新聞スポーツ面の汚点 「五輪リベンジ」の不始末
2022/02/27
本日の題材は、毎日新聞大阪朝刊12版スポーツ面のど真ん中である。いや、「陸上クロカン」なる記事の中程で、勝者の談話を持ち上げている小見出しだが、素人目にも、三流以下の不出来な談話で、何とも情けない。これでは当人の評判が下がるしかない。
要は、当人が、ちゃんとした言葉遣いで話せない半人前なのがあからさまなのだが、それは、これまでちゃんと指導者が、汚い言葉遣いを直さなかったのが原因だろうが、何しろ、責任者の氏名不詳だから追及しようがないのである。それにしても、そんな、一人前の大人がしゃべるのが恥ずかしいセリフを、殊更でかでかと取り上げる担当記者の気が知れないのである。
ここは、スポーツ面かも知れないが、世界最高の日本語報道紙の紙面なのである。言いたい放題のSNSではないのである。
まずは、レースでコース外れをしてのけて、うまくごまかせたことを「やべって思った」と口汚く言った後で、勝者インタビューで「今の自分はダサい。オリンピックの舞台でリベンジしたい」などと、さらに汚い言葉で喚いたのを、そのまま報道するだけでも問題なのに、小見出しを立てるのだから、この言葉遣いは、担当記者の好みなのだろうか。予選下位敗退者が、別に何を誰に誓おうと、元々何の関心もなかったのだから、読者の知ったことではない。
オリンピック代表に選ばれながら、自分が不出来で惨敗したのに、「くやしい、仕返ししてやる」しか言わないのは、何とも奇天烈な談話で、人選の誤りだろう。陸連は、ちゃんとした言葉で談話を出せない選手は、人選から外すべきではないか。
また、毎日新聞も、このような姑息な手段で当人の評判を落とさなくても良いのでは無いか。今回の記事は、署名記者をブラックリストに載せるもののように見える。
今回の大失態の責任は、このような記事が紙面を汚すのを停められなかった編集/校閲部門にあるように思う。記者の失態は、内部で是正して、読者に不快な思いをさせないというのが、大新聞の務めではないだろうか。
以上