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2022年2月23日 (水)

今日の躓き石 NHKBS「奇蹟のレッスン」に汚点のナレーション 「リベンジマッチ」

                       2022/02/23
 今回の題材は、NHKBSの 『奇跡のレッスン「野球編」』である。[BS1] 2022年02月23日 午後7:00 ~ 午後8:50 (110分)

 番組は、最強コーチが、「楽しくて考える野球の道を日本の子供に伝える」ものであり、全体としてたいへんよくできたものと思うのだが、前半の締めの部分のナレーションで「リベンジマッチ」が出てきて、折角の番組に泥を塗ったのは、残念であった。

 いくら悪意がなくても、テロリスト紛いの「リベンジ」汚泥を子供達に擦り付けては、道に外れていると言わなければならない。
 負けたら、相手を恨んで次は血祭りに上げるというのは、野球界に長年漂っている悪習である。次世代に伝えたくないものである。

 いや、これは、復讐戦でなくて、近年蔓延している「ダイスケリベンジ」かも知れないが、野球界にしか通じない汚れた言葉を、さらに次の世代に伝えるというのは、恥知らずな汚点継承である。
 いゃ、番組の最後、試合に勝ったところで、「リベンジ」を果たしたとナレーションが入ったから、当番組のライターは、血なまぐさい「リベンジ」 が好みらしい。悪しき伝統に忠実なのか、勘違いで言い損なったのか、困ったものである。

 ついでに言うと、「因縁」などとこれまた血なまぐさい、反社会勢力紛いの言葉が出てきたが、同地域の有力な競争相手とたびたび闘うのは、別に偶然でもなんでもないし、何度も同じ相手に負けるのは、要するに、相手に比べて工夫が足りない、努力が足りないという事ではないか。子供じみた逆恨みなど、早く卒業してもらいたいものである。いや、当番組は、そうした知恵を各選手自身に気づいてもらえるようにするのではなかったか。

 もちろん、最強コーチは「平成の怪物」などではないから、「リベンジ」などと言っていないはずである。NHKの番組制作班のお粗末なスポーツ観が、またもや出てきたのだろうが、視聴者は、番組では、最強コーチと生徒達しか見ていないので、そこから出てきた言葉と思うはずである。折角の志に泥を塗っては困るのである。

 NHKにお願いしたいのは、スポーツ担当記者などの意識改革である。「復讐心」や「親/監督の遺志を継ぐ」だのスポーツに本来無縁の感情を書き立てるのは、ぼちぼち卒業してもらいたいのである。NHKが、そんな反社会勢力やテロリストの好む言葉を言わなくても、世間には、そうしたヤジが多いのである。

 NHKには、表立って、こうした悪い言葉を葬る「言葉の護り人」の役目を望んでいるものである。せめて、ナレーターが読み上げるまでに、誰かが止めることはできないのだろうか。NHKの番組は、大勢が知恵を出して作り上げているはずなので、その中に、ちゃんと言葉の意味を考えられる人が、一人もいないのかと淋しいのである。
 ついでながら、世間一般で意味の通らないカタカナ、インチキ言葉の「メンタル」が出回っているのも、NHKにしては不用意である。これは、公共放送として、大変不出来である。普通の言葉に言い換えれば、誰でも正確に理解できるのである。
 一方で、日米で抜群の実績を残して引退し、遠慮無しに名誉ある「レジェンド」と呼べるのに、なぜ、普通にそう呼ばないのかも、不思議である。失礼ではないか。

以上

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