« 倭人伝随想 6 倭人への道はるか 海を行かない話 2/7 改頁 唐書地理志談義 | トップページ | 今日の躓き石 毎日新聞 シドニー便り 見出しで選手に泥塗る「リベンジ期す」 »

2022年3月22日 (火)

倭人伝随想 6 倭人への道はるか 海を行かない話 1/7 改頁 唐書地理志談義

2018/12/05 2018/12/07 2019/01/29 追記 2020/11/15 2022/01/16 2022/03/14~17

〇魏志「倭人伝」道里記事考察
 当記事は、魏志「倭人伝」冒頭の郡を発して倭に至る「従郡至倭」の行程は海を行かないという話です。(三千里の渡海は除きます。魏使の行程と書いたのは、紛らわしいので、倭人伝の表現に戻しました 2022/03)
 当ブログは、倭人伝論議に珍しく、後代史料は、まず史料批判しています。 ただし、倭人伝解釈に後代資料を援用するのには慎重ですが、それは、「頭から信用はしない」と言うだけで、厳格な史料批判によって丁寧に裏付けを取ってから援用することまでは避けていないのです。(2020/11/15)
            現代中国語で公里は㌖です。

〇間奏曲 隋書・唐書
 倭人伝の後世史書の里程談義が、今回の「枕」です。
 隋書は百済・新羅から水陸三千里とします。古田武彦氏は、三千里は新羅南端と倭北端の渡海とします。「古代は輝いていた Ⅲ」(ミネルヴァ書房刊)
 舊唐書は隋書の三千里を書かず、倭は京師を去る一万四千里としています。
 倭人伝里程を維持したのか、倭人王城をどこに見たのか微妙なところです。
 と言うことで、本題では、以下、明確な史料を探すことにします。と言っても、隋書、舊唐書、新唐書は、いずれも、「地理志」を備えているので、まずは、信頼すべき史料とみて、内容を確認するわけです。
 言い足すと、これらは、別に、三世記の魏使の移動経路を論じているのではなく、公式経路の公式里程を述べているものです。

〇新唐書地理志 入四夷之路
 新唐書地理志によれば、天寶年間、玄宗皇帝が、諸蕃との交通を差配していた鴻廬卿に対して、多数の蕃国の所在と道里の実情を、余さず調査報告せよと指示したため、国を挙げて実態調査を行ったようです。
 日本国は絶海の地で交通がなく、東夷の最果てとして、新羅慶州(キョンジュ)が報告されています。平壌、丸都の高麗故都も、調査報告されています。この時代、往年の高句麗(高麗)のあとに、「渤海」国が半島中南部の新羅と南北対峙し、東夷の北端渤海国王城も、登場しています。
 なお、これら記事の精査、図示などは、手に余るのでご辞退申し上げます

 追記:実態調査とは、鴻廬卿の手元にある「公式行程道里」が秦代以来の交通路を辿っていて、実際の行程道里とは異なると、皇帝の耳に届いたので、実際の行程を調べよと命じたものでしょう。まことに厖大な努力の成果と思われますから、空前絶後と言っていいでしょう。郡から倭まで一万二千里などと言う夢物語は、このあたりで、鴻廬の記録から消えたと言う事でしょうか。もちろん、正史の訂正、改竄は、あり得ないのです。(2020/11/15)

*入四夷之路與關戍走集
 唐置羈縻諸州,皆傍塞外,或寓名於夷落。而四夷之與中國通者甚眾,若將臣之所征討,敕使之所慰賜,宜有以記其所從出。天寶中,玄宗問諸蕃國遠近,鴻臚卿王忠嗣以《西域圖》對,才十數國。其後貞元宰相賈耽考方域道里之數最詳,從邊州入四夷,通譯於鴻臚者,莫不畢紀。其入四夷之路與關戍走集最要者七:一曰營州入安東道,二曰登州海行入高麗渤海道,三曰夏州塞外通大同雲中道,四曰中受降城入回鶻道,五曰安西入西域道,六曰安南通天竺道,七曰廣州通海夷道。其山川聚落,封略遠近,皆概舉其目。州縣有名而前所不錄者,或夷狄所自名雲。
                                未完

« 倭人伝随想 6 倭人への道はるか 海を行かない話 2/7 改頁 唐書地理志談義 | トップページ | 今日の躓き石 毎日新聞 シドニー便り 見出しで選手に泥塗る「リベンジ期す」 »

倭人伝随想」カテゴリの記事

倭人伝道里行程について」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

« 倭人伝随想 6 倭人への道はるか 海を行かない話 2/7 改頁 唐書地理志談義 | トップページ | 今日の躓き石 毎日新聞 シドニー便り 見出しで選手に泥塗る「リベンジ期す」 »

お気に入ったらブログランキングに投票してください


2024年4月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        

カテゴリー

無料ブログはココログ