今日の躓き石 毎日新聞がこだわる過去の遺物用語「ナイター」の怪
2022/05/24
今回の題材は、お馴染みの毎日新聞大阪朝刊14版のスポーツ面記事である。今日から開始する「日本生命セ・パ交流戦」の下馬評で、まことに結構な景気づけのはずである。そこで、開幕カードの紹介であるが、最後を「すべてナイターで行われる」と、粗相して、過去の遺物としたい「廃語」を述べているのは、何とも感心しない。この記事を概観すると、冠スポンサーも巻き込まれている感じがして、大変失礼である。
それにしても、プロ野球界は、インチキカタカナ語「ナイター」によって、日本文化に大きな負の遺産を負わせたのだが、商標めいた使用で箔を付け「普及」させたことを大いに恥として、自らは厳格に排除し、他分野の「パクリ」利用については、新聞社などメディアの協力で使用を減退させ、風化を誘っているように見える。いや、一読者の勘違いかも知れないが、日々の報道から消えていった言葉を感じ取っている。
ところが、毎日新聞は、そのような動きに反発しているのか、ここに、堂々と紙面に出ているのは、何とも、情けない話である。
毎日新聞朝刊スポーツ面に掲載されれば、当然、多くの読者が目にし、口にし、廃語の風化は大きく後戻りするのである。担当記者は、自分の記事が、大勢の関係者の努力を無にしていると気づいていないのだろうか。
それにしても、毎日新聞社は、署名記事の校閲をしないで、事足れりとしているのだろうか。定期購読者としては、ここで、ささやかな文句を言うしかないのである。
以上
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