今日の躓き石 NHK BS1 野球中継の度しがたい「リベンジ汚染」
2022/08/31
今回の題材は、NHKBS1のプロ野球中継であるが、アナウンサーや解説者が「禁句」を口走ったわけではない。
ゲームセット後の「ヒーローインタビュー」は、外国人選手となると、当然通訳付きであったが、インタビューアーがしきりに、「リベンジ」を押しつけていたのが、困ったものであった。ヘンテコな「カタカナ語」には、通訳も困ったと思う。何しろ、聞く限り、スペイン語会話で「revenge」が通じるわけでなく、多分プロの技で言い換えていたのだろうが、インタビューアーは、お構いなしで問い詰めるのであった。どんな回答があっても、聞くと決めた事を言わせたのだろうか。
英語で「revenge」と決め付けられたら、敬虔なクリスチャンは、最悪、激怒したはずである。スペイン語で良かったと言うことか。以後、「厳重注意」いただきたいものである。
因みに、回答には、随分たくさんの単語が含まれていたように聞こえたが、途中で通訳が省略したのか不思議である。インタビューアーが黙認して、視聴者は、選手の言葉を聞く権利を奪われたのだろうか。それで、報道の使命を果たしているのであろうか。まさしく、"Lost in Translation"なのだろうか。
それにしても、公共放送で受信料を取り立てているNHKともあろうものが、罰当たりなカタカナ語を内部で野放しにしているのは、スタッフの日頃の不勉強丸出しで「情けない」。視聴者は、日本語の部分しか聞き取れないから、選手が、忌まわしい「ダイスケリベンジ」に感染していると思うのではないだろうか。重ね重ね、「情けない」。放送されてしまった暴言は、取り消せないから、三度目の「情けない」である。
NHKには、確たる信念があるはずだから、それが、末端まで浸透するよう、努力していただきたいものである。
以上
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