今日の躓き石 恥知らずな造語と手ひどい蔓延 「リベンジ消費」
2022/09/21
今回の題材は、「無教養」と言われそうなスポーツ界のカタカナ語漬けの世界ではない。「会社四季報オンライン」のネット記事である。
『リベンジ消費期待高まる宿泊業は「ビジホ」の進化に要注目』と引用記号無しの堂々たる見出しで、「ビジホ」の 片言の割に物々しいが、物知らず、恥知らずの悪乗り姿勢は、スポーツ面記事の褒めそやす、無差別テロ紛いの血まみれの「復讐譚」礼賛と変わらない。
道ばたの落とし物は、うまそうに見えても、食べ物とは限らない。まして、通りすがりの「拾い食い」に品位がないのは、当人が気にしなければ、野次馬が言ってもしょうがないのであるが、せめて、健康のために、はしたない行いは控えた方が良いと思うのである。
それにしても、権威ある経済記事を求めているはずの読者にしてみると、世も末である。
「廉恥を知らない」、つまり、破廉恥な言い出しっぺは、飲み屋の声のでかいおっさんなのか、政府の知恵袋なのか知らないが、いきなり世間の高みに怒声が響き渡るから、結構高貴な方の造語なのだろう。それにしても、ダメだしなしの結構な身分である。このような新造語は、発案者に著作権があるはずだから、ちゃんと広報に実名を掲載して欲しいものである。無断流用、絶対禁止である。
それが無理でも、発案者の実名が「リベンジポルノ」の破廉恥さと同等の品性の持ち主として、長期掲示されたら良いのにと思うのである。
それまでは、会社四季報オンラインが、恥をさらすことになる。いや、記事署名もあるのだが、武士の情けで、トドメはささない。
以上
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