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2022年10月 6日 (木)

今日の躓き石 毎日新聞記者の曇った「記者の目」 祝福の場に汚辱の「リベンジ」

                             2022/10/06
 30周年迎えたOMF 小澤征爾さんの情熱、つなぐ

 今回は、一日遅れで「昨日の躓き石」になった点をお詫びする。題材は、10月5日付毎日新聞大阪朝刊14版「オピニオン」面の「記者の目」コラムである。

 問題なのは、当記事で、中見出し付きの強調で、シャルル・デュトワ氏が「リベンジに燃えている」と暴言を放っている』と報道されていることである。その果てに、マエストロが「サプライズで登場した」 と書いていることである。
 全国紙の報道であるから、厳正に飜訳チェックがされ、ご当人の真意も確認したことと思うが、この発言は、記事全体とそぐわないのである。取り敢えず、シャルル殿は、血迷ったのかと思うしかないのである。
 それとも、現場の通訳担当か「記者」殿の勘違いかとも見える。と言うのも、この扱いでは、マエストロは、バケツの氷水を指揮者に浴びせるようなsurpriseを犯したことになるので、どうも、記者殿が、当世のカタカナ言葉を、まるでわかっていないのではないかと見えるのである。

 続く記事を見る限り、真摯な来場者は三年振りの開催を心待ちにしていたのであり、血なまぐさい「リベンジ」など思ってもいないはずである。もっとも、復讐の刃を振り上げても、振り下ろすべき邪悪な敵(人間ども)はいないのである。少なくとも、世界に広がる病原体に天誅を加えることなど、人の手の及ぶところではない。

 そもそも、当記事は、「30周年迎えたOMF」なる祝福記事の筈であり、この場で、「リベンジ」などと冷水を浴びせるサプライズは、ありえない。いや、いくら「オピニオン」面であっても、読者の多様極まりない個人的な意見を紹介する記事ではないから、購読者としては、ここには、全国紙たる毎日新聞の良心が現れている期待するのである。それとも、担当記者は、シャルル氏やマエストロに、私怨を抱えているのだろうか。不審である。
 全国紙記者たるものは、自分が書き付ける言葉が、どのように読者に理解されるか覚悟した上で書いているものと見ているのである。
 たとえば、「鳥肌」と何気なく書いて、多数の読者が、これを心地良い感動とみるとしても、多数の読者は、背筋の凍るような不快感を身を以て連想するから、良心的な記者の心情として、一部の読者であろうと大変な不快感を与えると確実に予想される「鳥肌」の場違いな採用を、何としても避けるものと理解しているのである。

 まして、正体不明の「リベンジ」を、失敗後の「リターン」と同意義と見るのんきな若者が多くても、広い世間には、テロの連鎖を連想させる、血なまぐさい悪習とみる読者もいるのであるし、英語に直訳されれば、大抵の英語圏読者は、「キリスト教を信じない日本人の蕃習」と悪く取るのである。
 天下一の全国紙の署名コラムを任される記者が、こんな風に素人に意見されるようでは、専門家にして勉強不足と見えるのである。

 近頃はびこり始めている「サプライズ」も、宣戦布告無しの不意打ちで、休養している真珠湾軍港を、「サプライズ攻撃」した帝国陸海軍の猛攻を想起させる」ことは、ロシアの不法な不意打ち攻撃を受けたウクライナ大統領が、これは、「真珠湾攻撃同様のサプライズアタック」と口を極めて非難し、後に、真珠湾の部分を撤回したことからも、世界的に、つまり、快挙、痛快と言いかねない日本人以外の全世界にとっては、忌まわしい余韻を引いているである。もちろん、当のアメリカ人の憤激は、同時代の人々の胸に焼き付いているのである。

 そうした危険極まりないなカタカナ言葉を、何気なく書いて済ましていては、「記者の目」は、節穴に見える。学芸部員だろうが、スポーツ面担当であろうと、是非とも、ご自愛頂きたいものである。

以上

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