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2022年10月12日 (水)

新・私の本棚 番外 英雄たちの選択 ニッポン 古代人のこころと文明に迫る 再論2019 1/7 改

私の見立て ★☆☆☆☆ 壮大な空転 2017~2019/01/03  記 2019/01/13 追記 2021/01/03 2022/10/12

*NHK番組案内を引用
【司会】磯田道史,渡邊佐和子,【出演】里中満智子,中野信子,松木武彦,
辰巳和弘,石野博信,倉本一宏【語り】松重豊
  ニッポンのはじまりスペシャル企画!最新事情を踏まえ古代人のこころと文明の成り立ちに迫ります。弥生人=稲作民という常識を覆す先進集落の実像とは?弥生人が銅鐸に求めた神秘のパワーとは?邪馬台国の女王・卑弥呼の出身地はどこ?司会の磯田道史が大興奮の古墳とは?さらに、悪役のイメージが強い蘇我氏が、この国に与えた影響も探ります。弥生から飛鳥までを一挙に駆け抜けてみると、ニッポンのどんな原型が見えるでしょうか

*総評~新旧併存のお断り
 当方の知る限り、当番組は、昨2017年1月3日に放送され、2018, 2019年は、再放送です。
 初見の際は、一般向け番組で示された個人的意見を批判する気になれず、表面的な批評となりましたが、良く見ると、お出ましになっているのは、それなりの権威者揃いでもあり、「まんま」再放送という事は、ちゃんと批判されていないようなので、一視聴者として苦情を申し立てることにします。
 なお、当記事は、先行する17回連載の批判を煮詰めたものですが、割愛した部分にも、色々意見がこめられているので、両案併存としました。何しろ、ブログ記事は、別に読者の財布を傷めるものではないので、当面、そのまんまとしています。

※番組方針逸脱
 当番組は、本来、歴史上の分岐点で、「英雄たち」が直面した選択を明らかにして、視聴者にそれぞれの選択肢を吟味させるものであったはずです。ところが、当特番は、「謎」の特異な解明(異説)を羅列するだけで、事態の原型は示されず、権威を求められている番組として、無責任であると見えます。

※日本なき「ニッポン」文明
 この番組は、カタカナの「ニッポン」を連呼しますが、それは、八世紀初頭に始めて採用された「日本」の国号を、数世紀遡る古代史に使用する「時代錯誤」の押しつけを避けたつもりかも知れません。しかし、所詮、一般人は、文字より音声で識別するので、カタカナも漢字も同じ実態と受け止め、「ニッポン」と言っても、時代錯誤から逃げられないと愚考します。

 古代史分野では、「日本」国号にまつわる紛糾を避けるために「日本列島」と言い慣わしているので、NHKも、番組冒頭で趣旨を説明した上で、これに従う方が良いのでは無いのでしょうか。当時なかった概念を断り無く濫用するのは、視聴者に謝った理解を押しつけるので、断じて使用すべきではないと愚考します。

*はじめに
 当番組全体は、二時間にわたって「最前線」を紹介し、古代から飛鳥時代まで数回に分けて、時代相を論じていますが、総じて、誰かが「史学」とは無縁の先入観を持ち込んで「台本」をでっち上げ、さらに演出過剰で意図不明、散漫な造作に終始した番組になっています。

 古代史を、「中央」(意味不明)の支配者がひねり出した「シンボル」(意味不明)が、亡霊の如く全国に拡散する図式(ポンチ絵)の茶番劇にしてしまったのです。ポンチ絵も、茶番劇も、それぞれの役所(やくどころ)では、りっぱな芸術表現なのですが、当番組に持ち込まれては、勿体ない才能と資金/資材の浪費に過ぎません。一視聴者としては、このような馬鹿騒ぎに、自分の払った受信料が吸い込まれているのかと思うと、索漠たる思いになるのです。
 歴史の流れを、額に汗して「駆け抜け」るのには足場、足回りが気になりますが、今回は、図式化された歴史の上空を涼やかに「飛び抜け」ていて、躓き石どころか、落とし穴も断層も関係なしです。つまり、一部学派の「提灯持ち」に堕しているように見えます。
 公共放送で、これほど、論証に欠ける、無責任な番組制作は困るのです。いや、知らないうちに、世の中はそんな風潮になっているのかも知れないのです。後生畏るべし。

 こうした泣き言を後半に回すと、とても読んでもらえないかもわからないので、まずは、大きな苦言をここに呈します。

 未完

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