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2023年1月22日 (日)

倭人伝随想 倭人伝道里課題へのエレガントな解答の試み 再訂 1/4

     2019/06/23 加筆2019/06/26 2020/05/06, 2020/10/12 2023/01/22

◯今回の結論
 「倭人伝」里数問題(道里課題、設問)は、ほんの少し知恵を絞って、ほんの少し工夫して、丁寧に考察すれば、ほとんど「倭人伝」の記事だけで、「無理少なく、より簡単明快に」、つまり、力業や曲芸でなく、エレガントに解けるのです。何しろ、出題者たる陳寿が、全ての手がかりを提供しているからです。後は、読者の常識次第で、解ける「問題」です。

 いや、これが誤解/誤答とは、誰にも断定できないはずです。

◯倭人伝道里論の再点検 概念図 2020/10/12 復元 2023/01/22
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 世に「倭人伝」の議論、特に、「倭人伝」の主題である「倭人」の所在が読み取れないから、史伝として不備とする議論が多いのです。時には、「倭人伝」を、教科書の「問題」なみに、必要以上に苛酷な、賢い読みを要求する「課題」と捉えて、頑として正解の出せない不備な「問題」としている例もあります。

*落第生の咆吼とのろまな彷徨
 世の中には、「倭人伝」道里に関して「これまで発表の千件の解答を確認したが、全部間違っていた」などと、並の人間が何十年かけてもできないことを「やった」と、高々と咆吼している人を、何人か見かけます。
 
◯井の中の蛙志向の言い訳
 当方は物知らずの凡老人で、膨大な諸説を残さず吟味できないと自覚しているので、倭人伝自体を読み解くのに、自分にもできて、素人目にはわかりやすい手順を求めて彷徨しつつ、何とか倭人伝道里記事を読み解こうとしただけです。

 二千字の倭人伝の、そのまた一部という、随分限定された「問題」ですが、ここまでの乏しい経験でも、倭人伝だけでも検討範囲を広げると、さらに大量の資料、意見を読んで、あれこれ考え合わせる必要があるので、とても、検討範囲を広げられないのです。
 更に、これまで敬遠していた後世の国内史料に手を付けると、史料批判だけで厖大な時間がかかるとわかっているので、頑として遠慮しているのです。

*解けない問題への解答
 普通、生徒が試験問題を解けないのは学力不足が原因ですが、「倭人伝」(魏志紹凞本などで「倭人伝」と小見出しの部分)課題は、いきなり問題「不備」とされています。倭人伝の「不備」を是正する義侠心の方までいます。

*史料尊重の視点
 冷静に考えれば、「倭人伝」は、三国志主部、魏志の一部であり、編纂者たる史官陳寿の著作物であり、後世の素人が気軽に書き替えられないのです。まして、知識、見識で大いに劣るとみられる「現代人」、つまり、三世紀視点で言うと、「無教養な東夷の蛮人」が、「現代語」に書き替えたと称する「戯作」を原史料と取り違えて論ずるのは「論外」です。

 「倭人伝」は、晋代の陳寿が、晋朝高官に向けて、東夷新来の「倭人」の素性、所在、道里を初回報告として漢文で書いたものです。「倭人伝」に関し、陳寿の漢魏晋に至る歴史見識と文才、中でも参照資料の広範さ、豊富さは、古今通じ「世界一」です。超人でも神がかりでもない、偉才を見くびってはなりません。

                               未完

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