今日の躓き石 NHK E 低次元の「リベンジ」感染公開
2023/01/29
本日の題材は、NHK Eの将棋番組であるが、事件が起きたのは、メインの第72回NHK杯将棋トーナメントでなく、前座の「将棋フォーカス」であった。個人攻撃では無いので、各人の名を伏せるが、おじさん棋士が目下棋界の頂点にある竜王に挑むのを前にした「登山行」の追っかけ取材で、何も知らない主人公が「リベンジ」と叫んだのを、担当記者が「ダブルテイク」のぼけを披露して、言い直させて、キャプションを大写しにしていたのには、呆れたのである。
別に、ご当人は、それが放送事故に近い暴言だと知らないのだが、それを、公共放送の担当者が、でかでかと言い立てたのは、なんとも情けないし、MC気取りの二人が、それを何も窘めずに通し、結局、受信料のかかっている公共放送に、人前で言ってはならない暴言を垂れ流したのは、何とも、情けないものだった。これで視聴者が真似すれば、折角、大勢の良識ある報道人が葬ろうとしている「リベンジ」が、堂々と世間に出回るのである。百回抑止しても、一回のさばらせれば、帳消し以上なのである。
当たり前のことだが、主人公は、別に、竜王に対して、全国視聴者に曝したい恨みが有るわけで無く、まして、前回恥をかかされたという記憶も無いのである。血なまぐさい天誅もないし、ぶちのめして憂さ晴らしする気も無い、はずである。主人公が、鬱屈した意気地無い気概を間違った形で吐き出したかも知れないが、その無様と言われかねない放言を、全国視聴者に知らせるべきだと「恥さらし」に報道したのだとしたら、制作意図が陰険である。
主人公は、難関に挑む「チャレンジャー」のつもりなのか、それとも「ゴレンジャー」のつもりなのか、どうせいい加減なカタカナ言葉だからとばかり、「リベンジ」を叫んだのだろうが、公共放送の取材陣は、ちゃんと、罰当たりな言葉遣いをたしなめて、問題発言を闇に葬るべきだったのである。そうしていたら、世の闇に蔓延る暴言屋が、一人更生してテロリスト支援から離脱し、世の中が、其の分明るくなるのである。NHKは、暴言の宣伝、伝道屋でなく、言葉の護り人であって欲しいものである。
と言うことで、今回の事件は、NHKの番組(の一部)が、無審査に近い野放し状態であることを暴露したのである。困ったものである。再発防止として、当番組関係者の指導を願いたい。受信料を値下げして、番組内容をそれに見合った低次元の物にするのは、最善の策とは思えないのである。
以上
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