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光正解釈説 総纏集 「中国語学習と邪馬台国研究と家電修理等」2018-04-16 13:20:00
私の見立て ★★★☆☆ 丁寧な労作 ただし前途遼遠 2023/02/03
到其北岸狗邪韓國の其はその前の從郡至倭の倭を指します。
・「其」は、北「岸」という以上、「大海」の岸、海岸ではないでしょうか。もっとも、「大海」を「倭」と解するには、念入りな説明が必要でしょう。
また狗邪韓国まで群[郡]から7000里[七千餘里]とだけあり、狗邪韓国の説明は有りません。
ゆえに、狗邪韓国はまだ倭人が住んでる所ではないとわかります。
・「狗邪韓国は韓国である」と言うだけです。韓伝には、「弁辰狗邪」とあるだけで詳しい説明はありません。ますます、「倭人伝」で説明する理由が無いのです。とは言え、同国内に「倭」人が住んでいなかったと断言できるものではありません。因みに「まだ」が、不可解です。
始度一海 千餘里 至對海國
(狗邪韓国から始めて一つ海を越すこと千里余りで対海国に至る。)
・「一海を渡る」を改竄するのは好ましくありません。以下同様。
魏志倭人伝はこの対馬国から戸数とか環境等を説明を始めてます。
・原文が「対海国」と書いているのを、原文にない「対馬国」と改竄するのは、好ましくありません。「環境等」は、意味不明です。以下同様。
魏志倭人伝は倭人(倭国)の紹介してる条ですので、この対馬国から倭国ですよと説明が始まってます。
・「倭人」は「倭国」ではありません。「倭人伝」は単なる条ではありません。
因みに、狗邪韓国条は、海岸を離れた時に、つまり、海に出たときに「倭人」に入国する趣旨と見えます。
對海國は、そこから始まっていますが、何もそのような文字はありません。對海國に「至る」の意味ではないので、勘違いしないように注意が必要です。
又南渡一海 千餘里 名日瀚海 至一大國
(対馬国から又、南へ名を瀚海と曰う海をひとつ渡る。千里余りで。一大国に至る。)
・「一海を渡る」の理解が混乱しています。「瀚海」を渡るとは書いていません。もっと、丁寧に、緻密に読み解く必要があります。
又渡一海 千餘里 至末盧國
「一大国から又、一海を渡る。千余里。末盧国に至る。
又渡一海と書いてあり、この箇所には方向の表示がありません。
そして中国船は九州本土の末盧国に着きました。
・「一海を渡る」の理解が、引き続き混乱しています
・「方向が無い」のは、普通のことであり、重複の削減でしょう。一字一字が切実です。二回「又」と書いたので、埋め合わせに一字減らしたのでしょう。
・『「中国船」が末羅国に着いた』とは、唐突で不可解です。なぜ、原文を、そう書き換えて読むのでしょうか。
・以下も、そのようなことは書かれていません。付け加えると、当時は、「九州」「島」と知れていなかったのです。因みに、「本土」は、「九州」が「国」に等しいものと示唆しています。口は慎んだ方が良いのです。
この後の説明は今、中国船がある末盧國が基準点で説明してます。
・改めて見なおしても、末盧國が基準点とは、同意できません。「至る」である以上、通過点と見るものでしょう。
・『今ある「中国船」』は、三世紀のことか、21世紀のことか、何のことなのか、いずれにしろ、不可解です。原文に書いていないことを書き立てるのは、不適切です。
未完
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