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2023年2月 4日 (土)

新・私の本棚 番外 ブログ記事 sinfu「光正解釈説 総纏集」 9/10

光正解釈説 総纏集 「中国語学習と邪馬台国研究と家電修理等」2018-04-16 13:20:00
私の見立て ★★★☆☆ 丁寧な労作 ただし前途遼遠      2023/02/03

・またまた行数稼ぎしていますが、むつかしい理屈は抜きで、これらの諸国があって、「それが女王国の全体であり、その向こうに狗奴国がある」というに過ぎないのです。原文を自己流に書き換えて論じる「改竄」手法は感心しません。
・「倭人伝」が、そのように読めと強制しているなら、当時、ここで、「倭人伝」はゴミ箱入りでしょう。つまり、国名羅列は、読み飛ばしてくれと書いているのです。按ずるに、全体で二千字の中に列記しているのは帯方郡文書に書かれていて、魏志編纂方針で割愛できなかったに違いありません。

 そして、次は
 (自郡至女王國 萬二千餘里 )
 郡より女王国に至る。万二千余里。
 自郡至女王國 萬二千餘里
 (郡より女王国に至る。万二千余里)
 この箇所を説明します。
 この箇所には、郡から女王国(邪馬台国)まで
 万2000里余りであると書かれてます。
 万2000里余りと万の前に数字がありませんが、
 1万2000里余りと解釈した方が自然でしょうか。
 この1万2000里を文中から推計しますと、
・初心者の素朴な意見として受け止めると、このような場合、一字節約するのが、「自然」でなく、知的な常識なのです。

横着して、原文にない三桁区切りの「算用数字」まじりで書いているための混乱なのでしょうか。漢数字では一万二千も、万二千も同一です。
・以下、またもや字数稼ぎには閉口します。巻物時代の再現でしょうか。

 從郡至倭 循海岸水行 歴韓国 乍南乍東 到其北岸狗邪韓國 七千餘里
 (郡より倭に至るには、海岸に循いて水行し、韓国を歴て、南に行ったり又東に行ったりすると、その<倭国の>北岸の狗邪韓国に到る。七千余里。)
 郡から狗邪韓國まで7000里余り。
 始度一海 千餘里 至對海國
 (狗邪韓国から始めて一つ海を越すこと千里余りで対海国に至る。)
 狗邪韓國から對海國は1000里余り。
 又南渡一海 千餘里 名日瀚海 至一大國
 (対馬国から又、南へ 名を瀚海と曰う海をひとつ渡る。千里余りで。一大国に至る。)
 對海國から一大國は1000里余り。
 又渡一海 千餘里 至末盧國 
 「一大国から又、一海を渡る。千余里。末盧国に至る。
 一大國から末盧國まで1000里余り。
 ゆえに、郡から末盧國までは
 7,000余里+1,000余里+1,000余里+1,000余里=10,000余里となります。
 郡から女王国(邪馬台国)は1万2000里余りと記載されているので
 末盧國から女王国(邪馬台国)は12,000余里-10,000余里=2,000余里
 という、数式が成り立ちます。

 ・数式に算用数字と等号の乱用は、「倭人伝」書法の重大な誤解であり、以下の推定が大きく曲がっています。
原文が餘里付きの千里単位概数と書いているのですから、せめて、誤解を防ぐために≒とし、漢数字の千里・万里単位とすべきです。
「魏志倭人伝は邪馬台国への道程を書いたのではない」と書いたのを、お忘れでしょうか。行数稼ぎで、ページが飛んで失念したのでしょうか。

                               未完

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