今日の躓き石 ゴルフ新星の汚点 「リベンジ」絶叫 毎日新聞の大汚点 悲しい続報
2023/04/17
今回の題材は、残念ながら、毎日新聞大阪夕刊4版のスポーツ面のゴルフ報道である。朝刊のない月曜日の夕刊なので、時間の取れた報道のはずなのだが、署名が違う、つまり、別の記者が、「リベンジ」を叫んでいて、どうも、毎日新聞社は、会社ぐるみ悪習に耽っていると見える。悲しいことである。
今回は、選手の談話のベタ引用ではないので、選手には、責任がないように見える。もちろん、いずれにしろ、記事の文章に責任があるのは、毎日新聞の編集長なので、もともと、当記事は、前回共々選手を咎めるものではないのである。
ちょっと厄介なのは、担当記者の語彙の混乱なのである。
カタカナ言葉の「リベンジ」は、もともと、仇討ち、復讐、テロリストの正義であり、少なくとも、キリスト教世界では、厳重に禁じられているものである。キリスト教精神に意識がない日本人が、「リベンジ」と気軽に言うのは、各地で発生しているテロの連鎖に寄りかかっていて、大変「反社会的」であることに気づいていないのである。
近年はびこっているダイスケ「リベンジ」は、そんな物騒な言葉を「再挑戦」の意味に、気軽に使うものであり、主として、野球界ではびこっているものである。とんでもない罰当たりな言葉を広めたのが誰かは、知っている人は知っているのでここでは言わないが、不滅の成果になりそうで、困っているのである。何しろ、MLB移籍などで、現地メディアの英語インタビューを受ける際に、言葉の意味を勘違いしたままで、revengeと口走って、激しい顰蹙を買っているのだが、太平洋のこちら側では、公共放送や全国紙で不勉強な記者などが口走って、当ブログで叩かれているのである。(編集者の指導/監督の不備が原因ではあるが)いや、公共放送や全国紙以外では、結構はびこっている暴言と思うが、当方は、暴言狩りしているのではなく、報道担当者の自覚を求めているだけである。
当ブログの影響かどうか、ここ数年、無神経な「リベンジ」は、大分影を潜めているのだが、今回の連続記事には、一流メディアにおける根深い蔓延を知らされるのである。悲しいことである。
ついでに言うと、今回の記事の「リベンジを誓った」というのは、「リベンジ」自体の誤解に加えて、異次元の誤解が露呈している。
記者は、「ダイスケリベンジ」のつもりで気軽に使ったのだろうが、それなら、今回、トーナメントに出場した時点で、リベンジしているので、無効なのである。「仕返し」としても、前回覇者は、昨シーズン年間賞金王に輝いているので、ぶち殺してやりたくても、まるで手が届かないのである。くやしかったら、自分も、賞金王を目指すべきなのだが、必要なのは、とかく「因習愛好のメディア」が「復讐心」などとはまるで関係無い「向上心」であり、それは、紙面の他の記事のスポーツでも見られる、尊い精神である。正直なところ、昨今の「リベンジ」報道を見ていると、選手がそのように発言するようにけしかけている担当記者の「影」が感じ取れる気がするのである。選手の発言だけ取り上げていると、事実の報道と言いつつ、実は「やらせ」ではないかとの疑惑が振り払えないのであるが、れそは、あくまで臆測としておく。
加えて、「誓う」というのは、誰が誰に対して何を誓うものか、書かれていないのである。フェアプレーを誓うのなら分かるのだが、復讐を誓ってどうするというのか。復讐できず返り討ちに遭ったとき、どう申し開きするのか。「誓い」の重みがわかっていないのである。とにかく、誠に不可解である。
このあたり、記者が、直前に食べたものが良くなかった「とか」、ついつい臆測してしまうすが、明らかに意味の通らないものである。
全国紙の紙面は、修行中の半人前の記者が、「書いて出し」、無鑑査、無審査、無校閲では、困るのである。
以上
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