新・私の本棚 古賀達也の洛中洛外日記 3141話 百済禰軍墓誌の怪
2023/10/25
今回は、誠に不思議なものを目にしたのである。「古田史学の会」関西例会の発表であるが、
「百済禰軍(でいぐん)墓誌銘」に“日本”国号はなかった! (神戸市・谷本 茂)
が、「新発見」/「新説」として紹介されているのが、何とも奇怪、けったいなのである。
当記事は、既出記事と齟齬しているのである。つまり、
第2429話 2021/04/10
百済人祢軍墓誌の「日夲」について (3)
―対句としての「日夲」と「風谷」―
で、一旦意義ある指摘として、認識/納得/公開されたはずなのに、今回記事では、すっ飛んでいると見えるのである。谷本氏は「古賀達也の洛中洛外日記」記事を読んでいないと思うしかないが、当の古賀氏が失念されているのは、何とも、奇怪である。
因みに、前記過去記事では、当ブログ2018年記事が引用紹介されているので、「古田史学の会」に限定しても、公知の先行文献だと思うのだが、どうなっているのだろうか。
ぜひ、読みなおして、再確認いただきたいものである。
以上
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コメント
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突然の不躾なメールにて失礼致します。
小生の2023年10月21日の古田史学の会・関西例における発表「「百済人禰軍墓誌銘」に“日本”国号はなかった!」に関して、古賀達也氏が氏のブログにおいて、不適切な紹介をしているのではという疑問を持たれておられるようですので、発表者として、事実をお知らせ致します。
当日の発表資料には、先行業績として、貴ブログの内容を紹介しております。また、小生は、自己の解釈を発表させて戴いたわけですが、「新説」とか「初めての解読」などとは、一切表明していないどころか、既にこのような解釈をしている研究者が少なくないと思うのだがと感想を述べ、先行業績に相当する論考(貴ブログを含みます)を明示しております。
当該発表と同じ内容が『倭国から日本国へ』古田史学論集第27集(明石書店 2024年4月15日)の同題の拙稿【コラム】(147頁~150頁)にありますので、御参照戴ければ幸いです。その中で、貴ブログの慧眼に感心し貴重な先行研究として高く評価する旨を記しました。(その原稿を提出したのは、2023年10月17日です。)
もし、古賀氏のブログの記事から、小生の想定外の誤解が貴殿に生じているのであれば、以上の経緯を御承知いただき、なにとぞ御理解を賜りますよう、お願い申し上げます。
谷本茂 拝 2024年5月6日
投稿: 谷本茂 | 2024年5月 6日 (月) 17時30分