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2024年3月16日 (土)

新・私の本棚 番外 倉山 満 学校で習った「中国の歴史書」はデタラメばかり 5/6

日本書紀に「卑弥呼」も「邪馬台国」も出てこない本当の理由 PRESIDENT Online 2023/11/04
 私の見方 ☆☆☆☆☆ 知的なゴミ屋敷 早すぎる墓誌銘か  2024/03/16

*承前
 「漢字表記は、特に人や地域の名称は「音」にあてこまれているだけですから、解釈の可能性は広いのです」と「誠実な」発言です。凡そ「可能性」は、無限に、限界不明に広がるものなので、「広い」と刻まれると愕然とします。氏の心身は、時に、健全化するのでしょうか。小見出しの「だけ」は大見得の逃げ口上と見えます。

我が国の正史である『日本書紀』には、「邪馬台国」も「卑弥呼」も登場しませんが、「邪馬台国(やまたいこく)」と「倭国(やまとこく)」は音が似ていますし、「卑弥呼(ひみこ)」と「姫御子(ひめみこ)」も音が似ています。

 蕃夷に「正史」は無いので、中国に知られると死罪ものです。
 「音が似ている」との暴言は、なぜそう思うのか、カウンセリングが必要です。

完全に嘘ではなく、魏志倭人伝に登場する人物に相当するような誰かが日本列島にはいたかもしれない、という、そのくらいの仮説は立てることができるでしょう。
 「不完全な嘘」など、何の役にも立たないでしょう。因みに、臆測では「仮説」は、立てられないのです。せいぜい勉強してください。

日本書紀を無視して、「中国の歴史書」を絶対視する違和感

 二千年前の異文化著作に「違和感」がないなら神懸かりです。

受験生が丸暗記させられる用語を羅列します。
・漢書地理志 =漢の時代。楽浪郡の向こうで倭は百くらいの国に分かれていた。
・後漢書東夷伝=後漢の時代。光武帝に挨拶に来た倭奴国王に金印をあげた。
・魏志倭人伝 =三国時代。倭の邪馬台国の女王卑弥呼に親魏倭王の金印をあげた。
・宋書倭国伝 =南北朝時代。宋に五人の倭王が次々と挨拶に来た。
・隋書倭国伝 =隋の時代。倭の多利思比孤(タリシヒコ)が生意気な挨拶をした。

 氏の創作はともかく掲示されているのは「字句」であって「用語」ではありません。随分いい加減で、すべて誤解に過ぎません。「金印をあげた」と五人の倭王訪宋と俀国王訪隋挨拶新説連発には失笑します。

ふう~ん。飛ばして次。三国時代の中国は、魏・呉・蜀に分かれていました。日本列島から一番近いのが、魏です。「魏志倭人伝」には、魏の明帝が卑弥呼に対して「汝を親魏倭王として、金印・紫綬を与えよう」という勅を発したということが書かれています。

 そのようなことは一切書かれていません。「おねむ」の時間でしょうか。

*書紀聖典化の徒労
これも何回か紹介しましたので、次。さっさと本節の主題です。
江戸時代から繰り返される「倭の五王」の議論
日本の歴史学者は、「讃・珍・済・興・武」がどの天皇にあてはまるかを必死になって研究しています。別に戦後歴史学の弊害でも何でもなく、江戸時代からあんまり進歩せず。どうみても、系図が合いません。さすがにこればかりは、『日本書紀』の系図は間違いだと言い出す愚かな学者がいないところが、古代史学者の良識でしょう。近代史だとそのレベルのやらかしが日常ですから。

 当然、史料として確立されていない「書紀」の記事に、悉く疑念を呈するのが学問の道ですから、氏のように、何も知らない門外漢の生かじりで「愚かな学者がいない」とは、知らない者の強みから来る天下無敵の自爆発言ですが、氏の自爆はここまでに多発していて、今更言うことはないのです。

                            未完

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