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2024年4月17日 (水)

毎日新聞 歴史の鍵穴 地図幻想批判 4 2/3

 私の見立て☆☆☆☆☆                       2016/02/17 再掲 2024/04/17
 =専門編集委員・佐々木泰造

*加筆再掲の弁
 最近、Amazon.com由来のロボットが大量に来訪して、当ブログの記事をランダムに読み囓っているので、旧ログの揚げ足を取られないように、折に触れ加筆再掲していることをお断りします。

承継

地図の妄想-妄想の地図
 さて、肝心なのは、「地図の思想」である。筆者はしきりに現代地図を掲示するが、このような地図に基づく地理観を、古代に持ち込むのは、良く言えば軽率な誤解であり、悪く言えば欺瞞である。

 例えば、内陸奥地の奈良地区の起点から瀬戸内海沿岸近くの松山付近の地点に引かれた線は、四国東部では山中深くを通過していて、今日でも、この通りに陸行する方法はないと言える。

 まして、見通し圏外の遙か彼方の地が、この線上にあるかどうか、人の知覚では知ることはできない。
 仮に、現代人が、最新の光学測量機器をもってしても、見通し範囲内の測量を多数積み重ねて、何とか、それらしい精度の測量ができるかどうかである。0.1度とか、0.1kmとか、云々すること自体、極めて非科学的である。

 もちろん、衛星写真、航空写真などのデータや各地の三角点のデータを参照すれば、居ながらにして、紙面に掲示された地図のように直線を描くことができるが、そのような時代を超絶した「超絶データ」は、地上の観測者が独力で、と言う前提を外しても、全く時代錯誤となる。

 ちなみに、何らかの手段で、各測定地点での正確な方位を知ることができれば、測量精度を高められるが、いかに正確な機器を使用しても、実測する以上、各点での測定誤差の累積は避けられず、到達地点で数百㍍、数㌔㍍の誤差が発生しても不思議はない。
 書かれている地図は、全て、「超絶データ」を利用しているものであって、現代人が、距離計測、方位計測に誤差の少ない機器や物差し(例えば、誤差1㌫以内のもの)を使用し、測定者が誤差1㌫以内の高精度の測量をできた場合には、まあ、これにある程度近づけるとしても、ここにあげられているような古代人には、到底なしえないものである。

 そのような技法を検証することなく採用して、現代人の認識不足に任せて、勝手な論考を進めるのは、科学的な態度ではない

 中学、高校レベルから学び直してみると、遙か後世のものが、自ら検証することを怠って、「直線に一致する」と放言するのは、不遜というか浅慮というか、とんでもない考え違いであることがわかるはずである。

 不確かなデータを一直線に引いて、それが「一致する」というのは、非科学的な幻想である。

未完

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