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2024年11月 6日 (水)

今日の躓き石 毎日新聞の野蛮な野球記事 社会人野球に汚名

                            2024/11/06

 今回の題材は、11月5日付毎日新聞大阪朝刊第14版のスポーツ面を飾る、第7日を迎えた社会人野球日本選手権2回戦の戦評である。ところが、なぜか敗者に罵声を浴びせる記事が紙面をかざっていて、たいへん不愉快だった。

 「NTT東 また力負けとは、敗者を鞭打つ心ない見出しである。ここまで言われるということは、余程弱小チームなのだろうがそれにしても、折角本大会まで進出したのだから、褒め伸ばししてやるべきではないかと思うのである。主催紙は、勝者、敗者それぞれに見どころを探し出して、大会の盛り上げを心がけるものではないのだろうか。
 記事は、NTT東日本が、2年前にやられた仕返しで、今回は血の復讐「リベンジ」を企てていたというのである。この「リベンジ」は、あきらかに中東でくり返されている復讐の仁義なき戦いであって、時にいやらしく言い逃れる「ダイスケリベンジ」ではないのであろう。
 そんな下劣な根性だから負けるのだと訓辞を垂れているのであろうか。

 いや、大会出場の目的が、優勝でなく2回戦で仇を討つ事では、いくら思いが強くても、志が低いから負けてもしかたないとも言える。それはそれとして、スポーツ面一面を飾る記事で、それを「力負け」とは、記者殿は、何様のつもりなのだろうか。

 それにしても、天下の毎日新聞に忌まわしい、汚らわしい「リベンジ」を書き飛ばす記者がいるとは、情けないのである。毎日新聞朝刊のスポーツ面は、子供達の眼にも触れるはずである。撲滅すべき「リベンジ」を、次世代読者に蔓延するとは、どんなものか。これでは、野球界から、この言葉が消えないわけである。「ダイスケ」ひとりが極悪人というわけではないようである。

 以上の難詰は、手厳しいかもしれないが、全国紙署名記事記者に求められるものは、それなりに苛酷なのである。記者は、別に一人きりで放任されているのではないはずである。チームワークで、恥を雪いで欲しいものである。と言うものの、決して、一講読者に「リベンジ」など目指さないでほしいものである。

以上
 

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