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2025年12月 1日 (月)

新・私の本棚 矢野 勝英 魏志倭人伝からみえる私の邪馬台国所在地考 2/6

魏志倭人伝からみえる私の邪馬台国所在地考
日本古代史ネットワーク 古代史 掲載日 2021年2月
私の見立て 星四つ ★★★★☆ 言葉余って、意足らず            2025/12/01

 この行路に書かれている国々…「対海…国」は…「一大…国」…「末盧国」…「伊都国」…「奴国」…「不彌国」…と比定されている。
 問題は伊都国以降の行路記述…である。…様々な説が出されている。大きくは、郡から邪馬台国まで…順…と解釈する説(順次説)と、…伊都国までは順…その先は伊都国を起点に…放射状に読む…説(放射説:榎一雄、牧健二)及び、…不彌国までは順…、その先は…郡を起点に…一国毎に放射状に読む…説(奥野正男説)などがある。[参考1]
 私は行路に書かれた国々は、郡から邪馬台国までの道順…と理解している。倭人が、…郡使に伝えたものであろう。…順次説の方が自然で合理的…と考え…考察する。放射説…は伊都国から邪馬台国まで直接行く…が、…傍国ともいえる不彌国、投馬国をなぜ書く…のか、その必然性に疑問が残った。

*ここで、選択を誤ったため、以下の臆測が、多くの場所で空を切っている。以下の臆測が行き詰まった時点で、出発点に回帰すべきである。
 現代人に、史官の背負った「必然性」は、理解できなくて当然である。
 榎一雄氏の提言は、後生研究者によって、初期の欠点を除かれ、学説としての精度を上げている。それが、学問というものである。

 なお、不彌国から投馬国・邪馬台国までの行路・方角等に関する考察は、…後述…で…述べる。
4 帯方郡から邪馬台国までの距離(里数、日数)に関する考察
 所在地推定に…重要な距離…数値は、…区間毎に里数と日数の二通り書かれているが…地理で確認する。
 そのためには、当時の“一里の基準値(里単位)”…確認しなければならない。…当時の一里は…数百m…説や数十m…説…に分かれている。
 どちらを基準とするかによって、邪馬台国までの行路…等…が変わ…る。
 私は、孫栄健著「邪馬台国の全解決」の中で示された、呉承洛著「中国歴代度量衡史(中国歴代度量衡基準表)」によった。
 この表によると、古代中国では歴代王朝により里単位が…と様々である。(古代中国は、秦代以降、南北朝時代までである)倭人伝が編纂された魏晋時代は、434.16mとされているので、私はこれにもとづき1里≒434mとして考察する。(「倭人伝」を含む三国志は、西晋代の編纂である)…魏晋時代に短里が使用され…た文献的確証は得ることが出来なかった。
帯方郡から邪馬台国まで国々の距離を整理すると、
・帯方郡~狗邪韓国「水行7千余里」 ・狗邪韓国~対馬国「水行千余里」 ・対馬国~一支国 「水行千余里」
・一支国~末盧国 「水行千余里」  ・末盧国~伊都国 「陸行五百里」

・伊都国~奴国  「百里」              ・奴国~不彌国  「百里」
 (注)奴国、不彌国は…陸路で想定する
・不彌国~投馬国  「水行二十日」
・投馬国~邪馬台国「水行十日陸行一月」

*既に陥穽に墜ちていると見える。是正案を示す。
・伊都国~不彌国 「百里」      ・伊都国~投馬国  「水行二十日」
伊都国~邪馬壹国 記載なし
 全行程 「水行十日陸行一月」

 このように書かれているが、…地理上で確認することから入りたい。

 先ず「里数」について考察する。

*等号は不合理なので、概数等号に変えるべきである。
 算用数字は不合理なので、例えば、七千余里は、千里単位の概数と明示している。
 ご再考いただきたい。
                             未完

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